| 2010年6月25日 | 病気(肝門部胆管がん)のこと-入院まで No Comment |

あの日。。(5)の続きです)

家に帰ってオットに事情を話して、病院に行く準備をし、病院に向かう。

前の病院でいわれた事からも、そのまま入院になるだろうと、
送ってきてくれた友達には帰ってもらった。

診察室に呼ばれて、もう多分入院だから、着替えちゃいましょう、
と看護婦さんにいわれて、パジャマに着替えた。

この辺、かなり記憶が曖昧なんだけど。。。

レントゲンくらい撮ったような撮らないような。。

痛みが治まらない、という事で、強力な痛み止めを打ちますね、
という事で、痛み止めを打ってもらった。
これは強力だった。
頭がほやほやして、一瞬で痛みがなくなった。
でも、あまりの効き目に怖くなったのを覚えている。

そして、強力すぎて、ふらふらして起き上がれない。

それなのに。。。

帰ってまた来て下さい。

消化器内科の先生がやってきて、私の様子(データ)を見て、

「今できる事はないので、いったん帰って、明日の朝一番に来て下さい」

「へ!?」

耳を疑った。前の病院では、すぐ入院させてもらって、といわれていたし、
痛み止めでふらふらで起きあがれないし、もう夜中の2時とか、そういう時間なのだ。

「え・・と・・ふらふらするんですけど・・」

「落ち着くまで休んでいっていいですよ」

(いや。このまま休ませて下さい)

と心の中で叫んだけれど、どうしようもなく。。

ベッドの中でふらふらがおさまるのを待つ。

なかなかおさまらないでいると、

「まだですか〜」

って感じで看護婦さんが覗きにくる。

なんとか力を振り絞り、起き上がって、パジャマから洋服へ。

(せっかく着替えたのに・・)

悲しいというか、腹ただしいというか..
会計をすませ、明日病院に来るまでのつなぎの痛み止めももらい、
タクシーを呼び、家に帰った。

もう3時は過ぎていた。

家に入れない

絶対入院すると思っていたオットは鍵もかけ、ぐっすり眠っていた。
もちろん鍵ももっていない。

家の周りをうろうろし、どんどんたたき、
かなりの時間がたってから、やっと気付いてもらえ、家に入る。

ほんとに情けなかった。

8時には、また病院に行っていなければいけないのだ。

何のために帰ってきたのか。

とりあえず、子供たちの顔は見れたね。。
ということにして、ふとんにもぐり込んだのだった。

(帰されたって事は、もしかしたら、入院もないのかも。。)

なんてちょっとむしのいいことも考えていた。

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