病気(肝門部胆管がん)のこと-最初の入院

暗証番号教えて??〜入院中の出来事

| 2010年9月29日 | 病気(肝門部胆管がん)のこと-最初の入院 コメント(4) |

2週間の余命宣言の後、そんな事を全く知らされていない私は
相変わらずうつらうつらと安静の時間を過ごしていた。

個室へ

病棟で、個室が空いているという事で、
特別に個室を使わせてくれることになった。

なんと個室料金もなかった。。気がする。

空いている間だけ、という事で、
少しの間だったが、とてもありがたかった。

この病院では、治療面ではあまり前進する事ができなかったけれど、
このような気遣いをしていただけて、本当に感謝している。

今思えば、それだけ、危なかったのかもしれないけど。

個室に移っても、
ひたすら点滴、
たまった血液まじりの胆汁を捨てる事、
ドレナージの管の洗浄、
ほとんどそれがすべてで、
ただただベッドの中、
うつらうつらしていた。

暗証番号教えて

私がぼんやりとした頭で過ごしている時、
オットは焦っていた(らしい)。

私の命が危ない事ももちろんそうだが、
子供たちのいろんな手続きごと、
家計、その他もろもろは私が管理していたから。

もともとうちは共働きで、
家事も半々、という生活をしていたので、
日常生活も、子供たちとの生活もほとんど問題はない。

これは本当に助かった。

入院してつらい中、家の事をあまり心配せずにすんだから。
(このころはすぐ帰れると思っていたしね)

問題はお金の管理だった。

通帳のありか、支払いや返済、
その他もろもろ。

オットが聞いてきた。

「○○○の暗証番号教えて」

「はあ?」

「確認しておきたいから」

「後にしてよ」

ものすごくだるくって、あたまもぼんやりしていた私は、
そんなこと考えるのもいやだった。

「もうちょっと楽になってからでいいでしょ」

むっとする私。

「。。。。」

オットも答えに困っただろう。

さすがに
「お前もうすぐ死んじゃうかもしれないから、教えといてくれ」
とはいえないよね。

そのあと、なんとかいろいろ答えたけど、
ちょっと間違えたりもしていたらしい。

暗証番号間違えるほど、
頭が働いてなかったってことなんだろう。

2週間という、あまりに短い期間の宣告だったし、
周りの家族からも止められていたらしいのだが、
やはり、きちんと教えて欲しかった気がする。

だって、家族の中で、母として、妻として、
やるべき事があるじゃない。
隠されていたら、何もできない。

動けなくたって、
頭ぼんやりしてたって、
できる事はきっとある。

それにしても、オットの嘘を見抜くのは得意だったはずだけど、
ほんとに見事にだまされたものだ。

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