その他　体の事

| 2010年10月14日 | その他　体の事 No Comment |

腕をただ動かす、という感覚を取り戻すのは
簡単な事ではありませんでした。

病院まで徒歩で３０分ほど。
退院しても、車も自転車も使えないので
歩くしかありません。

その道中も、なんとか腕を振って歩こうとするのに、うまくいきません。

歩くときに腕を振るという、普段何でもない動作なのに、
考え考え、それでも腕は動きません。

そんな風でしたから、腕をあげる、という動作がものすごく
遠いものに感じました。

でも、私は、腕を上げるだけでなく、
その腕を使って、
また楽器を弾けるようにならなくてはいけないのです。

そして、無謀ではあったのですが、
骨折自体が完治する見込みが
３ヶ月後、と言われたので、
その時期の演奏の仕事を
そのままキャンセルせずに
受けることにしてしまいました。

意地でも復帰するつもりでした。

感覚を取り戻すために

病院のリハビリだけではなかなか感覚が戻りませんでした。
それに、自分の体をどう動かしたらよいのか、
分からないままでした。

そこで、以前からお世話になっていた
針の先生の所へ。

そこで少しずつ刺激してもらうと、
使わなかった腕にまず痛みのような感覚がやってきて、
だんだんと腕が自分のものに戻っていきました。

そこまでが本当に長かった。。。

動き出す

そして腕も少しずつですがあがるようになっていきました。

でも、きちんとあがっているのではなく、
他の部分で無理矢理引っ張っているような
不自然な動きでした。

それでも、半分以上の高さまであがるようになったので、
いったいどんな感じになってしまうのか、
怖い気持ちでいっぱいになりながらも、
楽器を手にしてみたのでした。

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