| 2010年9月24日 | 病気(肝門部胆管がん)のこと-最初の入院 No Comment |

「閉塞性黄疸」
なんだかよくわからないけれど、
病名がついた事でなんとなく安心し、
処置をしてもらえたので、
このままおとなしくしてれば黄疸が減って
帰れるんだろう、
などと考えていた。

そんな甘いもんじゃなかったんだけどね。

とりあえず気になったのは残してきた仕事。

すぐ後に演奏の仕事が入っていたので、
キャンセルさせてもらう連絡をオットに頼んだ。
ありがたい事に代わりの人は先方で探していただけることになり、
ひと安心。

また少し後に入っていた演奏の仕事。

「キャンセルしとくよ」

「え〜〜もう少し様子見てからでいいんじゃない?」

まだ仕事に行く気満々だったのだから、
今思えば大バカものだと思うし、
オットも答えに困っただろう。

まさかそのころ生きてないかもしれない、
なんて言えなかっただろうし。。

普段だったら気付きそうなものだけど、
全く気付かなかったのは、
やっぱり思考能力がなかったんだろうな。

その他にも連絡しなければいけない仕事先に連絡をし、
その日はやっと落ち着いた。

そのあとは、ただただ安静の日々。
うつらうつらし、一日中点滴。
といってもただの栄養、水分の普通の点滴に、
たまにビタミン。

「ビタミンもたりなくなりますからね」

このビタミンがすごくって、
数日すると尿ばかりか自分がビタミン臭くなってしまった。
今でもあの臭いは覚えてる。

あとは、
「管を洗浄します」
といって先生が生理食塩水で管を洗浄していくだけ。

胆管からの出血は相変わらず続いていた。

トイレ以外、ベッドの上で起き上がる事もなく、
うつらうつらとし、
時間も日にちもよくわからない感じの中で、
それでも黄疸が良くなっていっているのだろうと、
ずっと信じていた。

現実は全く逆だったのだけれど。。

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